無限の創造的可能性を感じた日

個展Precious oneレポート

Ena Ishiiの個展Precious oneに先日お邪魔した際のレポートをお伝えします。
(尚、上の写真はプラチナプリントの現像現場の貴重な映像です。)

8月14日(日)はお盆と休日が重なり、行楽客の数は最高潮に達していて歩道も店舗も人であふれ、すれ違う肩がぶつかりそうな程の凄い人出でした。
そんな中、MARINE & WALK YOKOHAMA内会場にも多くのお客様が足を運んでいました。

国内初の凱旋展示会

今回のPrecious one展は昨年末にNYCで開かれた11th Annual National Alternative Processes Competitionに日本人として初めてEna Ishiiが入選後、国内初の凱旋展示会となります。

IMG_0438

Ena Ishiiの説明に興味深く聞き入るお客様

会場の記帳台にも毎日多くの方にメッセージを書き残していって頂いていまして、
その中から一部ご紹介し、作品の素晴らしさを垣間見えたら良いなと思います。

とにかく美しさを正面からとらえながら重みを感じるとともにその瞬間から前を向く姿勢が見えてくる・・

 

哀しみも苦しみも隠したりせず優しさに還元していく感じから、作った方が見えるものなんだなと感じました。

 

自分のココロの中にある、不自由な鳥カゴや手枷、足枷は、自分自身で作ってしまっているという事にも気づかされました。

 

写真表現にパーソナリティを重ねることで、写真の持つ力がより深く力強いものになり、写真は人格を映すものだと実感しました。

 

といった感想が数多く寄せられていて、これまでの写真という枠を抜け出して一つ一つ情熱を込め、それを表現出来る唯一の作品、それがプラチナプリントの凄さであり人に語りかける奥深い表現力だと感じましたね。

個人的感想として、これは水墨画に近い表現なのではないか、西洋で生まれた技法でありながら東洋的表現力に吸い込まれる感情を持っていると感じました。

現代のデジタルで表現されてしまう時代において、唯一無二のアート作品、絵画を描いているような表現方法の多彩さに感銘を受けます。

1枚の印画紙から何百通りもの黒という色彩が生み出され、それぞれ一枚一枚表情が違うしそれを受取る感じ方も100人十色の作品になるんだろうなと思います。

今回の作品(Ena Ishiiブランド)はまだまだ出発点であって、この先に想像も出来ないような無限の創造的可能性を秘めていると感じる一日でした。

個展は8月17日まで(最終日は14:00まで)開催中です。

 

 

”Precious one” 個展情報詳細はこちら