さようなら、ギャラリー916

68th Street 光の記憶〜5/20まで

プラチナプリントアーティスト

Classy Academy代表 石井 江奈です。

私の大好きな写真家、上田義彦さんのギャラリー916が建物の老朽化に伴いクローズすることに。

上田さんの世界観が大好きで、2012年2月10日のオープンから足繁く通っていた場所。このブログのアイキャッチは、過去一番好きだった展示で、私のシルエットと共に撮影したもの。大きな窓から差し込む自然光が美しいギャラリーでした。

 

今展示中の「68th Street 光の記憶」は、ギャラリー916の正真正銘最後となる展覧会。

 

近代写真の父と呼ばれたアルフレッド・スティーグリッツのイクィヴァレント「Equivalent」シリーズを思い起こさせるこの展示は、上田さんが昨年の11月、ニューヨークのアトリエに2週間滞在した中で、撮影・プリントされた作品群だといいます。

 

部屋の中をめまぐるしく動く光をぼんやり見つめているうちに、この光を写真に撮ろうと思った。光は通りを挟んで向かい側にそびえるビルの窓ガラスに反射して、僕のアパートの部屋に落ちてくるのだった。ある日から毎日、白い紙に落ちてくる光と、その光と紙が落とす影を飽きずに撮っていた。毎日、夜にはプリントをし、昼の間、撮っていた。それを毎日、毎日、繰り返していた。(上田さんのアーティストステートメントより)

 

 

消えては現れ、現れては消える光と影を見ながら、上田さんは何を考えていたのかな。

感覚的でありながら、計算し尽くされたような必然性をもってギャラリーの壁に整然と並ぶ作品の数々を見て…

上田さんの心のひだに、ちょっとだけ触れられたような気がしました。

 

ちなみに、メトロポリタン美術館で出会ったプラチナプリントに心奪われて作品を作り始めた私にとって、スティーグリッツは今も昔も憧れの存在。上田さんにとってもそうなのかな?と。ジョージア・オキーフに桐島かれんさん。凛とした佇まいの奥様にも、共通点がある気がします。

(過去に展示された上田さんが撮ったかれんさん。私の大好きな一枚)

大事なのは直感と、能動的に「待つ」ということ

スタッフの方に聞いたところによると、この倉庫との出会いは偶然だったとか。
出会った瞬間に、「ここをギャラリーにしよう」と即決されたと。

偶然の出会いを必然に変えるのは・・・

直感で見つけた奇跡のような一瞬の光を切り取るスピード感。そして作品に昇華するためには、スピードだけではなく、人知れず考え、悩み、検証を重ね、じっくり向き合いながらカタチにしていく。

大事なのは、スピードと同時に、能動的にその時がくるのを「待つ」姿勢。
このどちらが欠けても、一流にはなれない。どの仕事も一緒だね。

 

始まりがあれば、必ず終わりが来る。
出会いがあれば、別れもある。

別れはとっても淋しいけれど、私たちは過去には二度と戻れない。進むしかないのだ。

誰と共に歩むか
どこに向かって歩くか

そこに正解はない。

その選択に完璧な自信を持てる人なんて、実はいないんじゃないかって思う。

桁外れの情熱と、常識を逸脱する勇気を持とう

時にストイックに、周りから何を言われても、大反対されたとしても

自分の信念を貫く

そんな姿勢こそが、夢を具現化させるのです。

 

何もないところから、新しい世界観を作り上げることは並大抵なことではありません。

びっくりするような試練が次から次へとやってくることもあるでしょう。

誰よりも大きな夢を叶えようとするならば、誰よりも努力して、失敗しても諦めないで行動して。
自分の信じた道を、貫く覚悟を持たなきゃね。

 

心の中に芽吹いた蕾を、大切に育て、いつの日か大輪の花を咲かせるために!

Classy という軸だけはぶらさず、足元をじっくり固めながら、しっかり根を張って、前だけ見て歩み続けよう!!これまでの経験を自信に変えて!

 

上田義彦さんの展示から、そんな決意を新たにしたゴールデンウィークの始まり。

作品制作の仕上げ、スパートかけるぞ~!アート一色の連休になりそうです!
どうぞ皆様、素敵な連休を♫

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Classy Academyについて、先日ゲスト出演したラジオでもお話しさせていただいています。
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