美的好奇心旺盛な皆様へ「プラチナプリントってご存知ですか?」

銀座での個展スタートまでカウントダウン!あと19日!

ここ最近は、展示の空間設計や、オープニングレセプション、アーティストトークの詳細を練ったりと

連日打ち合わせが続いていて、もうバッタバタ 笑

またしても、久しぶりのブログ更新となってしまいました。

 

プラチナプリントアーティスト  Classy Academy代表の 石井 江奈です。

 

ゼロの状態からものを作る、生み出すって本当に苦しい作業だけれど。

展示する作品の制作、セレクトが90%終わったこの段階に入ってくると、

少しずつ自分の脳内にあったものが視覚化されてくるので、皆様と共有できる日が待ち遠しいなぁと感じられる余裕も、少しだけ出てきて・・・

まだまだやること、考えることが山積みではありますが、ワクワクが止まりません!

 

今は、ブログや、LINE、FBをはじめとしたSNSで情報をお知らせできる素晴らしい時代ですが、

SNSで繋がっていない方々には、こうして手書きでDMを送らせていただいています。

お一人お一人、お顔を思い浮かべながらメッセージを書くという作業は息子が寝静まった真夜中にすることが多いのですが、私にとって愛おしい時間です。

 

便利な時代だからこそ、こうした手間のかかる作業から生み出されたものには特別なぬくもりが感じられる気がして、いつまでも大切にしていきたいな、と改めて思います。

 

これは、私が、この現代にあえてフィルムカメラを使って撮影したものを、一枚一枚手作業でプリントして作品にすることにこだわる理由にも繋がるかもしれません。

 

個展情報 Q&A

突然ですが!来月の個展で実際に作品を見ていただく前に、

写真の歴史や、作品にかける想いなどをご紹介できたら、と思い、こんなコーナーを作ってみました。

皆様から頂きましたご質問に、毎回一つずつお答えしていきたいと思います!

 

プラチナプリントって何ですか?

プラチナプリントは、1873年にイギリスで生まれた写真技法で、黒のしまり、ハーフトーンが何より美しく、白と黒の間に無限にある階調の美しさはプラチナプリントに勝るものはないと言われる「光の芸術」です。

そのプリントは、500年以上の保存が可能と言われ、また、薬液の調合から現像までがすべて手作業で行われるため、この世の中に一つとして同じものが存在しません。

プラチナを使うことでの上質さ、希少性の高さからも美学的に価値のあるアートとして、近年再び注目されています。

この写真は現在メトロポリタン美術館で回顧展が行われている(〜7/30まで)アーヴィング・ペンのプラチナプリント。NY SOHOで二年前に展示をした際のパーティーで通訳をしてくださった方が、「江奈さんの作品を思い出しました」と先日送ってくれたものです。

 

私は、プラチナプリント作家として写真界のエルメスを目指しています。

 

プラチナを薬品として使うわけですから、コストもかかるし、一つ一つ手作業のため時間もかかる・・・けれど、そのような工程を経るからこそ、世界に一つしかないアートを生み出すことが出来るのです。

本物を、孫、ひ孫の代まで受け継いでもらいたい、おばあちゃまが大好きだったこの写真を、そこに佇む想いと共に代々ご家族で語り継ぎ、家族を繋ぐ大切なものになってくれたら・・・それが私の作家としての願いです。

 

大量消費社会は終わり、数少なくとも上質なものに囲まれる中に幸せを、愛を見つける・・・今、そんな時代なのではないかと。

皆様の心に、愛と勇気と希望の光を灯せるような、そんな作品を作り続けたいと思います!

 

是非実際に、生のプラチナプリントを体感しにいらしてください。

(今回、実はプラチナ以外のプリントも展示いたします。もちろん新作も!詳細はまた次回のブログで!)

 

個展スタートの8/17まで、あと19日!!

これから少しずつペースを上げて、個展情報、ブログで書いていきたいと思います。

個展情報はもちろん、Classy Academyの活動などは、インスタグラム ツイッターでも毎日更新していますので、是非ご覧くださいね。

個展詳細はこちらの過去記事をご覧ください。→ ★