「蜜蜂と遠雷」小説なのに、本当に音が聴こえてくる!
~世界は音に、光に溢れている~
プラチナプリントアーティスト
Classy Academy代表 石井 江奈です。
私のプロフィールは、こちらから→☆
恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」。
2016年に直木賞と本屋大賞をW受賞した作品ということで有名ですよね。
先日実家の本棚にあったのでふと手に取った小説でしたが、
私の想像(創造)力を刺激しまくる、素晴らしい小説でした。
まだお読みになっていない方は是非こちらからどうぞ!あらすじも読めますよ。
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文章から音が聴こえてくる
私は音にインスパイアされ作品作りをするので、このような書評を見てとても興味深く思い読み始めました。
・・・とその前に。
作品を作る時同様、本の感触を確かめたくて、私はすぐにカバーをむいてしまうんです 笑
すると顔を出したのは
艶のある真っ黒い装丁。ページをめくると、つやつやとした真っ白い紙の感触。
これは、まさにピアノの鍵盤!!
電子書籍も便利でいいけれど、やっぱり私は物としての存在感というか、触覚、嗅覚、を刺激する紙の本が好きだな~と改めて思いました。
単行本で500ページを超えるボリュームですが、一晩で一気に読みきってしまうほど!
ヴィヴィッドで立体的な描写力にグイグイ引き込まれていきました。
本当に音が聴こえたか?ですが・・・
私は大げさではなく、一ページ目から、いえ、本を手に取った瞬間から、「音」が聴こえました!
実際にコンクールで演奏をする場面の描写は、サントリーホールでオーケストラを聴いている時のような感覚。
中でも、ドビュッシー「喜びの島」のときにはもう!!
音楽の世界にどっぷり身を委ねてしまっているような不思議な感覚でした。
先月の個展で発表したプラチナプリントを制作していたときにずっとずっと聴いていたこの曲。(ポリーニのこのCDを常に聴いていたんです!!)
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誰にも自分を取り巻く現状を話せず、言葉にできず、一人で抱え苦しんでいたあの頃、
眩いばかりの歓喜に満ち溢れたこの曲を聴きながら、私は「光」を見つけました。
「光」が傷ついた私を救ってくれたんです。
「Savior」8x10inch
Platinum Palladium Print
読み進めるうちに、あの時の「光」が、また身体中を駆け巡るような・・・
写真と出会えた喜び。作品を通じて多くの方の心と触れ合える喜び。
妻となり、母となり、自分というものを失いかけていた私が
新しい生き方を見つけた瞬間の喜びが、溢れてくるようでした。
人はひとに影響される
この小説を読んで、一番感じたこと。
ピアノコンクールを戦い抜く数日間を描くことで、
読者である私たちは登場人物達の人生を深く、濃く、緊張感に満ちた長い時間を共有し、
彼らの悩み、迷いを疑似体験しながら、
素晴らしい演奏とは何か、音楽の素晴らしさ、ひいては人生の素晴らしさとか何なのか、彼らの生き様を自分の姿に重ねて行くことができます。
そう、私は勝手に、彼らコンテスタントたちと、不思議な連帯感を持っていました。
コンクールに出るってことは、コンクールに限らず何かにチャレンジすることは、とても怖いです。
長くブランクがあった人にとってはもちろん、優勝候補と思われている人ほど、もしかしたら怖くてたまらないかもしれない。
でも、結果がどうであったとしても、
やり遂げることが出来たなら、必ずそこから新しい世界が始まるんです!
世界はこんなにも音楽に溢れている
そして世界はこんなにも光で溢れている
一歩を踏み出すことの素晴らしさ、美しさを、教えてくれた気がしました。
音楽好きな方はもちろん、そうでない方も!
もし今一歩を踏み出すことを迷っている方がいらっしゃったら・・・是非読んでみてください。
勇気と希望をもらえると思います!!
Classy Photo Salon の修了展
ギャラリーで、あなたの作品を展示・販売してみませんか?
第1期生の修了展は、東京 表参道のギャラリーニイク(Gallery 219)さんで3/27(火)~4/1(日)に行うことが決定いたしました。
アーティストである私が主宰するということでギャラリーにはこだわりぬきました!
隠れ家のような特別感と、差し込む光がとっても綺麗で、優しく素敵な空間です。
学んだ成果を作品として発表する、という行為の中で、これからの人生やビジネスにおいての新たな目標を必ず見つけることができるはず!
学びの集大成としてのグループ展で、あなたの想いをカタチにしてみませんか?
Classy Photo Salonについて、詳しくは、こちらから→★
ただいま体験レッスン募集中です。お問い合わせ、多数いただいています。人数が各3名と少数精鋭で行いますので、お申し込みはどうぞお早めに!締め切りは、9月30日までです!
Facebook、またはLINEのメッセージから、お気軽にお問い合わせくださいね。
LINE@お友達登録はこちらから。ID @rqq3744eからも検索いただけます。
作品作りって自分のこれまでの人やものとの向き合い方が如実に出るんですよね。
というか、真剣に自分と向き合わなければ「オリジナルの作品にはならない」!!
自分を客観的に見つめ直し、本当の自分を見つけるために、
写真を始めた当時、とても影響を受けていた先生から、「小説」を書くよう勧められ書いたことがありました。
すると、イメージがパーっと広がったんですよね。
第1期生の皆さん、課題の合間にぜひ「小説」にも、チャレンジしてみてください!
恩田陸さんも、この小説完成までには、構想から12年という年月を費やしたそう。
どんなことも結果はすぐには出ないけれど、毎日の積み重ねが必ず実を結びます!
同じ想いを持つ仲間と励ましあいながら、なりたい自分へ生まれ変わりましょう!!
Classy Photo Salon 第二期生募集中です☆