ゴードン・マッタ=クラークに学ぶ、愛を形に変えるエネルギー
空が高くなり秋の気配か・・・と思いきや、またまた猛暑が戻ってきましたが、気づけば8月も終わり。
先日、6回目となるClassyアート鑑賞会、行いました。
Classy Academy代表 石井 江奈です。
個性溢れるClassyな女性を育成するため、このような活動を行っています→ ★
今回の展示は、会場内写真撮影OKでしたので、今日のブログでは鑑賞会の様子をいつもより詳しくレポートしたいと思います♫
Classyアート鑑賞会 vol. 6
解説にアートライターの新麻記子さんをお迎えして初となる、男性参加型鑑賞会に挑戦!
というのも、アートを楽しむことってClassyに生きることって、男性も女性も関係ないよね!と思って。
「ずっと興味深くみてました!」
「参加できるなんて嬉しい!」
「今回は日程が合わないのですが、次回はぜひ参加したいので、次回の日程教えてください!」
ドキドキしながら募集かけましたが、↑こんな声もいただいて、嬉しかったです!やっぱりいろいろ新しいこともやっていかないとね!
今回は男性お二方、女性4名の、合計6名の方にご参加いただき鑑賞会がスタート。
国立近代美術館 ゴードン・マッタ=クラーク展
まずは、美術館内のワークショップスペースにて、簡単な自己紹介と、事前レクチャー。
「マッタ=クラーク、ご存知でしたか?」
と質問してみると・・・皆さん、ブンブンと首を横に振られて(笑)
知らないですよね~やっぱり!
今回は、皆さんがあまり知らないであろう、けれども素晴らしく興味深い活動をされているアーティストを!ということで、この展覧会を選んで見ました。
一体どんなアーティストなのか?
ゴードン・マッタ=クラーク(1943-78)
アメリカのアーティストで、1970年代のニューヨークを中心に活躍しました。
アートのみならず、建築やストリートカルチャー、食など幅広い分野で多くの作品を生み出し、とくに実際の建築物を分断する「ビルディング・カット」= 建造物を真っ二つに切り裂いたり円状にくり抜く、破壊的な作風で知られます。
●彼はなぜ建物を切ったのか?
1970年代のニューヨークは、最悪の治安と社会状態で100万人近い人口流出が起こり、遺棄された建物が多数あったそう。
彼は、そんな遺棄された建物の中に新たな価値を見出し、それをアートとして昇華することで、「再生」を目指したのではないかと言われています。
彼は、志半ば、35歳という若さでガンで亡くなってしまったのですが、アジア初となる大規模回顧展となる今回の展示では、マッタ=クラークの活動を彫刻、映像、写真、ドローイング、関連資料など約200点で紹介しています。
作家のバックボーンを知ること
私は、作品とは、作った人の人生そのものだと考えています。
ですので、皆さんにも、まずはその作家の人となりを知ってほしいな、と思い始めに説明させていただきました。
さぁ、そしていよいよ展示室へ!!
麻記子さんお手製のレジュメを片手に、解説の始まり♪
会場をご一緒に回りながら、時に自由時間を挟み、個人的に質問していただいたり、ご自身の気になった作品をじっくり見たり・・・といった形で進んでいきます。
会の終盤になってくると・・・麻記子さんも白熱して、身振り手振りの解説!!
参加者の方たちとの距離も急速に縮まって、同じ思いを共有できるからなのかな、不思議な一体感が生まれワクワクするひと時!
今回国立近代美術館ではサマーフェスというのを実施していて、皆さんでお茶orお酒を手に、今日の展示について、アートについて語り合い、とっても素敵な時間を過ごすことができました。
飲み物を手に笑いながら話す皆さんの笑顔がとっても輝いていて思わずシャッターを切りました!
ご参加いただいた方からのご感想
- 彼の作品から、本当に刺激をもらえました!明日からの生きる活力になりそうです。(40代 男性)
- 知らないアーティストの展示を解説付きで見られたことは、子供の頃のワクワク感を思い出し、たくさんの発見があってとても楽しかったです。(30代 女性)
- 難しいアートをわかりやすい言葉で話してくださる麻記子さんの解説に、えなさんがみんなが??と思うようなポイントを代表して質問くださる流れで、ますます理解度が増しました!
- 参加者がその場で意見を出し合える距離感がとても心地良かったです。とっても楽しめました。
- ゴードンさんの心意気というか、アートで社会や人間を見て考え、表現し続けるそのパワーはどこからくるんだろう!?江奈さんのパワフルさにも通じるものを感じました! (40代 女性)
素敵なご感想、本当にありがとうございました!
私にゴードンさんに通じるパワフルさがあるだなんて!!(笑)
実は私も、麻記子さんの解説を聞いていて、ハッとしたことがあります。
ご参加いただいた方も最後、皆で感想を言い合った時におっしゃっていましたが、彼は次々に新しいアイディアを出しジャンルを超えてたくさんの作品を生み出したわけだけど、それだけではなくって!!
つまり、ただ思いつくままに行動しているだけではなくて。
コーネル大にて建築学を、ソルボンヌ大にて文学を学び、その上で緻密な計算をしながら様々なチャレンジをしていたということ。勢いで突っ走る、周りを巻き込むことも時として必要ですし、彼も実際そういうところもあったでしょう。でもその裏側で、しっかりと基礎を学び、頭の中でシミュレーションを繰り返してものづくりしていたのだ、ということが実際に展示を見て、解説を聞いて感じることができ、同じアーティストとして、大いに学びになりました。
そしてもう一つ、とても印象に残った話が、旧約聖書の創世記からの話のタイトルがつけられた、「ヤコブの梯子」という作品。
天から梯子がかけられ、天使が降りてくる・・・というイメージだと思うのですがこの作品の裏側には、兄の死、という悲しい体験があったとのこと。
お兄さんの近くに行きたかったんだろうな、と。
彼の様々な作品からは、隣にいてくれる誰かを大切にする心をひしひしと感じました。
常に社会的弱者に寄り添い、誰かのためになるようなもの、そしてコミュニティを生み出していったマッタ=クラーク。
彼のラディカルかつ斬新な発想から生み出された作品たちをみていると、
「僕はこんな風にやってみたけど、君たちはどう思う?」
マッタ=クラークが笑顔で語りかけてくるような・・・そんな気がします。
次世代を担う子供達にも、ぜひ見て感じて欲しい作品展です。
展覧会情報
ゴードン・マッタ=クラーク展
会期:2018年9月17日まで
会場:東京国立近代美術館
住所:東京都千代田区北の丸公園 3-1
開館時間:10:00〜17:00(金土〜21:00)
第7回 Classyアート鑑賞会は・・・
東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展
マルセル・デュシャンと日本美術
会場は、東京国立博物館・平成館にて、10月6日(土) 16時から開催の予定です!
今回のチョイスも挑戦!
マルセル・デュシャンは、伝統的な西洋芸術の価値観を大きく揺るがし、20世紀の美術に衝撃的な影響を与えた作家。ご一緒にデュシャンを通じて日本の美術についても考えて見ませんか?
Classyな男性・女性のご参加、お待ちしています♫
また改めてPeatixにて申し込みフォームを作りますので、ご予定空けておいてくださいね。
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デュシャンについて、まず知りたい!という方は、こちらお読みになって見ることお勧めします!
デュシャン80歳のインタビュー。面白いです!!