プーシキン美術館展で、空想の旅に出かけよう!!

Classy Academy代表 石井 江奈です。
プロフィールはこちらから→☆
先週の金曜日、Academy1期生の二宮えりさんと、お仕事終わりに待ち合わせ、夜の東京都美術館で、プーシキン美術館展を観てきました。
今回は、Classyアート鑑賞会で解説をお願いしているアートライター・新麻記子さんが、
「えりさんと思いっきり楽しんでくださいね!」とチケットをご用意くださったのです!
麻記子さんは、ちょっとした鑑賞のポイントまで事前に教えてくださり!
いつもに増して、有意義な時間を過ごせました。麻記子さん、ありがとう〜♫
プーシキン美術館展〜旅するフランス風景画
珠玉のフランス絵画コレクションで知られるモスクワのプーシキン美術館から、今回は17世紀〜20世紀の風景画65点が来日しました。
時代の流れを軸にキュレーションされた今回の展示は、フランス近代風景画の流れがとてもわかりやすく紹介されています。
そして、「旅する〜」というサブタイトルにもあるように、観ていると、旅に行きたくてウズウズしてくるような・・・そんな作品たちでもあります。
作品が少なくて、物足りないかも〜なんて前情報を聞いていたのですが、とんでもない!!
少数精鋭っていうのかな。
逆に、素晴らしい作品がより引き立つようなキュレーションで、見応え十分でした!
目玉はモネが26歳の時に描いた「草上の昼食」
今回展示されているのは、習作(完成前にとりかかる、練習で描く絵のこと)なんですよね。
完成した作品は、モネ困窮時に借金のカタに半分を取られたとか!だから、分断されてしまってるんです・・・こうして作品の全容が見られるのは、習作だけ!
睡蓮で有名なモネですが、木々の隙間から太陽が差し込む感じとかは、その片鱗が見え隠れしているし、みずみずしい目で人々を観察している若き日のモネの情熱が垣間見られるような、そんな作品だなと感じました。
でも、なんでこの子、こんなに顔色が悪いんだろう(笑)
木陰にいるから?にしても青すぎるでしょ!?モネが生きてたら理由を聞いて見たい!
モネは、後に白内障で目が見えなくなっていくんですが、後期の睡蓮の連作などは、まるで目をつぶった時の光の印象のような、赤・黄・オレンジ・茶の4色で五感を総動員して描いていったのですって。
まるで、耳が聞こえなくなっても作曲したベートーベンのようですよね。
一つの感覚だけではなく、五感の全てを総動員することで感じたことを表現する
アートって、きっとそういうものなんだろうなって思います。
創る方も観る方も、まっさらな心で感じないとね!!
実際に観ることの素晴らしさ
こうして、日本にいながらにして、モスクワの美術館に所蔵されている作品を見ることができる・・・本当に幸せなことだなぁって思います。
もちろん、机に向かって勉強したり、本をたくさん読んだり、今はネットで自宅にいながら様々なものを見たり、調べたりすることができます。
けど、実際にその場に立ってその場の空気を吸って、風のそよぐ音を聞きながら歩くと、なんとも幸せな気持ちになるのと同じで、「美術館で本物の作品に触れる」ことは、これ以上にないほど五感を刺激してくれるのです。
何百年も前に描かれた絵から、その時代の景色や人々、また描いた人の想いを感じていると、まるで本当に自分がその場にいるような錯覚を感じたり!
ラファエリの「サンミシェル大通り」を見ていたら・・・またパリに行きたくなっちゃいました!奥に見えるのはパンテオン。背後にはリュクサンブール公園があるのですが、ここはまさに私が留学中毎日歩いていた道。100年前でも、面影が全く変わっていない!!さすが歴史ある街ですね。
ルソーのこちらの絵もよく観ると不思議〜!
なぜならそれはルソーの空想の世界だから!
夜の美術館の魔法!?
じーっくり見てまわって気づけば20時の閉館ギリギリに。美術館を出たら、外は真っ暗でした!
夜の上野公園、怖いかなって思ったけど、街灯で明るく照らされていたので女性一人でも安心!
お仕事帰りの男性も多くいらっしゃいましたし、なんか素敵な出会いもありそうな予感(笑)
夜の美術館て、なんだか不思議の国に来たような・・・
いつも見る風景に魔法がかかったようで、超一流の作品からは神々しいほどのオーラが感じられましたよ!!夜の美術館、ハマりそうです!
次回のClassyアート鑑賞会は・・・
7月11日(水)18:20〜 夜の三菱一号館美術館「ショーメ展」を訪れます。
前回の夜のアート鑑賞会の様子はこちらから→☆
パリのヴァンドーム広場に軒を連ねるジュエラーの中で、ショーメは最も長い歴史を誇ります。
およそ240年に及ぶショーメの伝統と歴史を紹介する、日本初の展覧会。ダイヤモンドのティアラやネックレスなどの宝飾品と、未発表のデザイン画や写真、300点あまりを展示するという豪華な展覧会です。
定員5名のところ、現在3名のご予約が入っています。
22日の締め切り前に満席となりそうですので、気になっていらっしゃる方、お申し込みはお早めに!
アートに触れる素晴らしさを知ってもらいたい!そんな思いで開催しているClassyアート鑑賞会。たくさんの方とアートの素晴らしさ、楽しさを共有したいなと思います。
ご一緒に夜の美術館の魔法を、体感しませんか?
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ちなみに、前回のブログ、とても反響がありました!
写真家なのに、なぜClassy Academyの代表やってるの?って実はちょっと思ってたという方!まだお読みでなかったら、ご一読くださいませ。→「Classyに込めた茶の湯の精神」