ご報告

マインシュティール本校 母の跡を継ぎます!

本当なら、昨日は母の74歳の誕生日。家族皆でお祝いする予定にしていましたが・・・叶いませんでした。

Classy Academy代表 フリーアナウンサーの 石井江奈です。

プロフィールはこちらからご覧ください→☆

実は、先月25日に母が亡くなりました。

ご報告が遅くなってしまいましたこと、関係各所の皆様に心よりお詫び申し上げます。

母の会社の混乱を防ぐために、また母を慕ってくださるマインシュティールの講師の皆様と生徒の方々にご心配をおかけしないようにと、体制が整うまでお伝えできなかったこと、ご理解いただけましたら幸いです。

療養中と言いましても、長い間病気を患っていたわけではなく、2月の終わりまではレッスンをしたり作品づくりも精力的に行っていました。

ただここ1~2年、お腹の調子が良くなったり悪くなったりを繰り返していた中で、3月に入ってあまりにもお腹の張りが強くなったと言って病院に行くとすぐさま緊急で検査入院をすることになりました。

最初の一週間は本当に病気なのかしら?というほど元気で「体の隅々までこの機会に検査していただくわ!」と張り切っていたくらいだったのですが、だんだんとご飯が食べられなくなって、ほんの10日ほどであっという間に体力が奪われ痩せてしまって・・・

ただ、ICUに入ってからも「必ず治して仕事に復帰する」という思いからか、最期まで病気と闘う姿勢を崩さず、潔く凛とした姿でお医者様や看護師さんに接していた姿を見て、心から母を誇りに思いました。

私達家族も、母は病気を治して必ず帰ってくると信じていましたので、まず、「亡くなった」という状況を受け入れるということができずにいたというのが正直なところです。

このひと月は、一年にも二年にも感じるくらいの時間に感じられました。

きっとこれからもいつまでも悲しみが癒えることはないのだと思いますが・・・

父が亡くなってからちょうど30年。

大好きな父のそばで、きっと母は今ニコニコ笑っているのではないかな、と思えるように少しずつなってきています。

自分では、100歳まで現役でいることを目標に、歯の矯正を最近まで行っていたほど(看護師さんにも驚かれました!!)

母はいつ何時も、全力で今を精一杯生きていましたので、最期まで現役で人生を終えられたというのは母らしいよね、と家族では話しています。

以前から、こちらのブログでも母のマインシュティールについて展示などのお知らせをさせていただいていましたが、母が唯一心残りなことが、マインシュティールの今後についてだと思います。

過去ブログはこちら  https://enaclassyee.com/archives/2529
           https://enaclassyee.com/archives/1600
https://enaclassyee.com/archives/849

母と私はお互いの仕事に関してもこのところ良く話していました。

ただ、ここ数年はいつも仕事の合間を縫って短い時間の中で濃密に交流していたので(笑)入院してからは「やっと江奈とゆっくり話ができるわね」と言って特にたくさんお話をすることができました。そんな中で印象的だった言葉が・・・

4ヶ月前、横浜ブラフ18番館でのクリスマス展示の時の一枚

「クリスマスの展示はやりきったわ。展示や私自身の作品の発表については未練はないの。ただ、私についてきてくれた可愛い弟子であり生徒たちをまだまだ育成しなければならないのよ」

と熱のこもった瞳で、皆様の顔を思い浮かべながら本当に愛しそうに語っていた姿が、今も私の瞼の裏に焼き付いています。

母のマインシュティールへの愛を心から感じました。

そして、母が亡くなった後、慕ってくださっていたお弟子さんとお話しさせていただいたのですが、皆様からも母への愛をビシビシ感じ、心の底から感謝の気持ちでいっぱいになりました。

こんなに愛のある素敵な方たちに囲まれて、本当に本当に母は幸せだったと思います。

と同時に、一番母が喜ぶこと、母の遺志を継ぐとはどういうことなのか、またそのために私はどうするべきなのか、毎晩考えてきました。

幸い、母の会社の経営については弟がすでに携わっておりますので、今後も弟が経営の面においては引き継ぐことに。そしてまたマインシュティールの皆様とお話しさせていただいた中で、「江奈さんに私たち講師陣を束ねてほしい」という言葉を頂きまして・・・

母の後を継ぐことを決断した次第です。

オーストリアを訪れた際、ハプスブルク大公様の邸宅にて

20年以上かけて母が紡いできたマインシュティールの歴史。

これを継ぐということに、大きな責任を感じています。すでに勉強を開始していますが、母に追いつくまでには相当な時間がかかることも覚悟していますし、母と同じことは私にはできません。

なぜなら、マインシュティールは、母の「マイスタイル」だから。

ただ、母が理念として掲げていたものは、私の心に脈々と流れていると自負しておりますので、母の理念を大切にしながら、講師の皆様と協力して、伝統を守りながら新しい可能性を模索しつつ、マインシュティールを発展させていけたらと考えています。

講師の皆様には、改めましてお話をする機会を持たせていただきたく思っています。

また、Classy Academyの生徒の皆様にもご安心いただきたいのは、私の本来の仕事である「個性を生かした美しく自立した女性の育成」に関してはこれまで同様、いえこれまで以上に邁進していく所存です。

最近では皆が「今私ができることをしていきましょう」を合言葉に、アトリエ、またオンラインでのレッスンに励んでくださっていて頼もしい限りです。

世の中も大変な状況になっています中、このようなご報告をさせていただき恐縮ですが、

どんな時にも前を向き、今できることを全力で一生懸命頑張ることこそが母の教えです!

周りにいてくださる全ての方々に感謝しながら・・・

ご一緒にこの大きな壁を乗り越えていけたら嬉しいです!!

長い文章を、最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後とも、マインシュティール、並びにClassy Academyを、どうぞよろしくお願いいたします。